消費税廃止各界連絡会
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マスコミ報道から : 基礎年金全額税方式なら、消費税4─6%上げ必要=内閣府試算(07年10月25日、朝日)

 経済財政諮問会議の民間議員が25日の会議に提出した年金制度改革に関する試算では、基礎年金を全額税方式に移行すると2009年度に約12.0─16.3兆円の追加財源が必要で、消費税に換算して4─6%の引き上げが必要になる。



 2009年度までに基礎年金の国庫負担割合を現行の3分の1から2分の1に引き上げるには2.5兆円、消費税率に換算して約1%の上げが必要。
 試算では、現行の保険料方式を維持するケースと全額税方式に切り替えるケースで、3通りの試算を行った。
 現行の保険料方式を維持し2004年の改正で既に決まっている国庫負担を2分の1に引き上げるケースの財源不足は約2.5兆円。2007年時点の消費税率1%は約2.7兆円にあたることから、消費税率に換算すると約1%の引き上げが必要となる。
 全額税方式の場合は、現行の基礎年金の給付額をすべて税で賄う場合は、必要な財源は約12.0兆円、消費税率に換算して4.4%になる。さらに、65歳以上のすべての高齢者に基礎年金を一律給付する場合は、必要な財源は約16.3兆円に膨らみ、消費税率換算で6.03%となる。
 基礎年金を全額税で賄うとすると、消費税率は現行の5%から9─11%に引き上げる必要がある。同様に全額税方式を主張する民主党は消費税率を5%に据え置いたまま、他の歳出カットなどで財源を確保できるとしている。試算は民主党案と比較できる選択肢を示し、国民的議論を巻き起こすのがひとつの狙いとみられる。
 試算とあわせて民間議員は、超高齢社会でも真に持続可能な制度とするために「さらなる改革が必要不可欠」とし、一度改正されれば方向転換が難しい性格のものであることから「与野党を通じた超党派の合意形成」の重要性を指摘。
 足元の課題である未納問題や年金事務問題の処方せんを示したほか、世代内・世代間格差解決に向けて、1)米国にもみられる、高所得者への年金給付に課税しその税収を年金財源とすること、2)年金支給開始年齢の引き上げ──を提案した。