１０都県の知事が参加する関東地方知事会議は２３日、国に対し、消費税の税率引き上げを提言することを決めた。都市と地方の税収格差是正のため、政府・与党が検討している地方法人２税の配分見直しに反対する東京都の石原慎太郎知事の提案に、ほかの９県が賛同した形だ。

　消費税５％の税収のうち、全体の８割が国、残り２割が地方の税収となる。こうした状況を踏まえ、石原知事は消費税の税率引き上げに伴って、地方が受け取る消費税の税収分の割合を現状よりも増やす案を提言。この案にほかの９県知事も賛成し、全会一致で、国に提言することで合意した。
　関東地方知事会議として、高校の日本史必修化、もしくは近現代史に特化したカリキュラムづくりを近く文部科学省に要望することも決めた。